賢さん通信40号

恩人、豊留課長代理

こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第40号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、この度、電子書籍(Kindle本)を出版させていただきました!

電子書籍書影タイトルは『何もかも中途半端 自己肯定感の超低いまんま会社を継いだ二代目の正直な頭の中』です。電子書籍なので、書店には並びませんが、Amazonからご購入が可能で、スマホ等のタブレットでお読みいただくことができます。(※左下のQRコードを読み込んでみてください)なお、書籍の売上金は貧困問題の解決に取り組んでおられる一般社団法人タコライスラバーズさんへ寄付させていただくことになっております。

執筆するにあたり、自分に何が伝えられるだろうかと、自分の人生をじっくり振り返りました。天国の母に対する想い、創業者である父との関係、いろんなことを思い出していった中で、ある一人の恩人の顔が浮かびました。

その恩人は、私が社会人になって初めて勤めた会社で、最初の上司となった豊留(とよとめ)課長代理です。豊留課長代理は年齢が2つ上の女性でした。今では本当に感謝の気持ちしかなく、私の中では豊留課長代理が憧れの上司像なのですが、ただ、当時はめちゃくちゃ怖い存在でした・・・・・・。

これでもかと言うほど叱責され、罵倒されました。例えば、周りの皆に聞こえるくらい大声で「この給料泥棒!!」と言われたり、「地球上に男がお前一人になったとしても、私はお前とだけは結婚しない!」と言われたり、それはそれはひどいものでし

た。私も心の中で「こんちくしょう!」と一瞬は思うのですが、ただ、豊留課長代理に恩返しをしたいという気持ちの方が大きく勝り、何か言い返すこともありませんでした。

 実は、豊留課長代理はとても愛がある上司だったのです。私に何か良いことが起こると自分のことのように喜び、私が悔しいことがあって泣いていると、一緒に泣く人でした。私が鳴かず飛ばずの冴えない営業社員で社長に「お前は沖縄の恥だ!」と散々に叱られると、仕事が終わる頃に「森山、今日私めっちゃ飲みたいから付き合ってくんない?」と飲みに誘ってくれるのです。本当は飲みたいわけではなく、励ましたかったのだと思いますが、それでいっしょに居酒屋に行ってビールを飲み「森山、でもね私もお前くらいの頃はそうだったよ」と、年齢が2つしか変わらないのにそう言って励ましてくれる人だったのです。

そんな豊留課長代理は、私が入社して3年くらい経ったとき、突然、辞めることになりました。私はとても寂しく思い、今のうちにいろんなことを教わろうと思ったのですが、豊留課長代理から諭すように言われました。「森山、私はもうお前には全部教えたよ。教えることは何もないよ。大事なことは、迷ったときは積極的な方を選ぶんだよ」と。以来、私の座右の銘は「迷ったときは積極的な方」となりました。

部下に対してあれだけ本気の愛情を注げる豊留課長代理は、私にとっての理想の上司です。豊留課長代理が今どこにいらっしゃるのかわからないのですが、できれば死ぬまでにもう一度会って、直接お礼を言いたいと思っております。

今回、こうやって人生をじっくりと振り返ることができる執筆という機会をいただけたことに、心から感謝申し上げます。


賢さんのがんばる企業紹介!⑫アセローラフレッシュさん

こちらのコーナーでは私森山が応援したい企業さんをご紹介いたします。

沖縄の土地を活かした栽培方法で良質なアセローラを栽培し、様々な商品を展開されている本部町のアセローラフレッシュさん。こちらの並里康次郎社長は三代目の方で、アセローラフレッシュを家業から企業へしていくという大きな夢を持って様々なチャレンジをされており、是非、応援したと思っています。これからの季節、アセローラフレッシュさんのフローズンの飲み物が個人的にも大好きで、特におすすめです!

■国頭郡本部町並里52−2