賢さん通信39号
極寒の穂高で7日間の修行??
こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第39号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、先日2月1日から7日まで私は長野県の穂高という場所でとある研修に参加していました。その研修は沖縄の人材育成会社である株式会社MARC(マーク)さんが主催する人間学セミナー(現・IPEセミナー)。代表は私が尊敬する比嘉良和さんという方で、私自身、13~14年前からこちらで学ばせていただいております。
この人間学セミナー、気合い根性努力みたいなものではないのですが、喜んで参加というよりは、覚悟を持って臨む修行のようなセミナーです。そんなセミナーに、私は5年振り5回目の参加。複数回参加していることについて、このセミナーの内容を知っている経営者からは「それは変態だ」と言われます。
この人間学セミナーの内容を簡単にご紹介いたします。まず、対象者は経営者及び、経営者から推薦された幹部限定で、一般の社員は参加できません。
長野県の松本からバスに乗って1時間、穂高という山の中の施設に参加者は7日間缶詰になります。その際、腕時計、携帯電話、財布を預けなければなりません。携帯電話も7日間、電源をずっと切ることになるので、完全に音信不通になります。そのため、近しい人には事前にそのことを伝えておかなければなりません。
この時点で、ちょっと普通ではないと思われそうですが、さらに、私語が厳禁です。許可されたときのみ、周りの参加者と意見を交わすことができます。
このセミナーは心身の浄化が目的で、そのために少眠、少食、激しい運動が推奨され、午前3時頃に寝て6時には起こされます。食事もお粥とたくわん、梅干しと味噌汁という精進料理で、そして、座禅も行われます。テレビや新聞はもちろんなく、外部からの情報も遮断されます。
ここまで書くと、お寺で修行をしている感じですが、それにプラスして人間学の座学もあります。
そして、今回本当に体に堪えたのが寒さです。例年4月と10月の開催なのですが、コロナの影響で2年間中止になっていたこともあり、今年は2月と3月にも追加で開催されることになり、私はこの2月に参加したのですが、驚きの寒さでした。
寒い長野のさらに寒い山の中。外は雪。平均気温で氷点下5度、6度。一番寒いときは氷点下10度までいきました。まさに極寒。さらに、研修施設には暖房器具があるのですが、使用不可。その上、寝ているとき以外は窓が全開なので、雪が吹き込んでくる中でのセミナーで、本当に堪えました。
なぜこんな修行僧のようなことをするのか、それはエゴを削り取るためです。エゴは自分中心なものの考え方のことで、人間誰しも持っています。ただ、特に経営者は自分で定期的にそのエゴをチェックし、自分で削らないとダメだと比嘉さんから教えていただきました。なぜなら、経営者に対して「あなたは自分勝手です」と言ってくれる社員はいないからです。経営者、特に飽食の時代に生まれた二代目経営者は裸の王様になりやすく、自分でチェックしなければ、そのエゴが原因で会社を傾かせてしまいかねず、社員を幸せにすることもできなくなってしまいます。
比嘉さんからは「社長は一生稽古だ」と教わっています。自分のエゴを定期的に削り取るために、これからも学び続け、社員の皆が幸せになれるように、会社の代表として精進して参ります。
編集後記
今回もまた最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。実は近く電子書籍(Kindle本)を出版予定です。現在、執筆中でタイトルも未定ですが、この本の売上金は全て沖縄の貧困課題の活動支援をしておりますタコライスラバーズさんに寄付させていただくことは決まっています。もしよろしければ、お手に取っていただけますと嬉しいです。