賢さん通信26号

思い出に残る大晦日

こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第26号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年の大晦日、私は上の子3人を連れて、映画『鬼滅の刃 無限列車編』を見に行ってきたのですが、我が家にとってそれは、特別な出来事でした。

子どもたちは、テレビで『鬼滅の刃』を見ていました。周りの友達は映画もすでに見ていたのですが、我が家の子どもたちは、映画を見ていませんでした。実は、我が家は映画が禁止。子どもが多いこともあり、妻が超が付くほどの倹約家。映画なんて半年もすればテレビでやる。映画館に高いお金を払う必要なんてないと。

子どもたちは従順と言いますか、お母さんの顔色を伺うところが多分にあり、映画を見に行くことは、最初から諦めていました。

そんな中、たまたま私が先に映画『鬼滅の刃』を見ることになりました。琉球補聴器の多くのメンバーがすでに見ていて、あの映画には仕事にも通じる、今の時代だからこそ求められているメッセージがいっぱい詰まっていますから、是非、賢さんにも見てほしいですと言われ、私は一人で見に行ったのです。

映画はとてもおもしろく、子どもたちにも是非、映画館で見せてあげたい!と強く思い、倹約の鬼である妻に、お願いすることにしました。(※鬼嫁ではございません)

大晦日、子どもたちが大掃除をしているときに、妻に話をしました。「子どもたちに大掃除めっちゃ頑張らせるから、頑張ったら『鬼滅の刃』の映画を今年最後のプレゼントとして、連れて行っていいかい?」と。すると、「えー??」と難色。私は「子どもたちにとってすごく大きなプレゼントになると思うし、年に一回くらいは映画館で映画を見るという体験が、すごくいいことだと思うから、上の3人だけ連れて行っていいかい?」と聞きました。すると、妻は渋々「うん」と言ってくれました。

私は、映画館の前で「これから映画を見ます!」と驚かそうと思いましたが、「お母さんの許可は?」と聞かれると思ったので、妻にもうひとつお願いし、スマホで「鬼滅の刃楽しんできてねー」というビデオレターを撮影していました。

大掃除を終え、映画館の前まで行きました。そこで3人に「これから年に一度の映画を見まーす!鬼滅の刃 無限列車編を見まーす!」と言ったところ「わーい!」と喜んだのも束の間、「え?お母さんは?」と言ってきました。予想通りです。私は、おもむろにスマホを出し、ビデオレターの動画を再生。すると、子どもたちは「お母さんが、楽しんできてねーって言ってる-!!」と、心の底から喜んでいました。

夕方4時、映画が始まりました。今回の映画は、笑いもあるのですが、最後の方は感動する場面があります。そのとき、私の隣にいた8歳の長女は、ずっと涙をぬぐっていて、感受性が豊かな子に育っているなぁと、連れてきて本当に良かったなぁと思いました。また、私の前の席に長男と次男がいたのですが、泣くのをぐっと我慢して見ているのが、後ろ姿からわかり、連れてきて良かったと思いました。

映画が終わり、エンドロールでは、LiSAさんの「炎」という曲が流れ、子どもたちは感無量の放心状態。やっと立ち上がって劇場をあとにしました。

家に帰ると3人は、まっさきに母親のところに行って「お母さん見てきたよー!ありがとうねー!」と報告。私も、「ありがとうねー」と感謝の気持ちを伝えました。

時間は夜の7時半。ちょうど紅白歌合戦が始まるタイミング。家族で見ていると、LiSAさんが「紅蓮華」と「炎」の『鬼滅の刃』スペシャルメドレーを披露。子どもたちはとっても嬉しそうに、大合唱していました。

大晦日、自分の方針を曲げてまで、私の提案を受け入れてくれた妻のおかげで、とてもとてもいい思い出ができました。妻にはとても感謝しています。また機会があれば、子どもたちに映画を見せてやりたいなと思っています。