賢さん通信49号

偲ぶ会で鳴り止まない警告音・・・

こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第49号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年の5月に発行の賢さん通信第41号で、父に誕生日プレゼントでアップルウォッチを買ってあげることになりましたと書きましたが、そのアップルウォッチが原因でとんでもないことが起きました。

父は昭和22年生まれの75歳。そんな父は時代の先端をいくアップルウォッチが左手首に巻かれているビジュアル、その姿が好きなのだと思います。なので、アップルウォッチを使いこなせてはおらず、むしろアップルウォッチに振り回されてしまっているのでは?という心配があり、その心配が現実になってしまいました。

千葉県に補聴器業界に大変尽力されたM会長という方がいらっしゃったのですが、昨年6月に他界され、10月に偲ぶ会が執り行われることになりました。

M会長にお世話になった方やM会長のご友人など、たくさんの方が集まる場に、M会長と仲が良かった父、それから、補聴器業界で事業を営む者の端くれとして私も参加させていただきました。当日は大きな会場に100人くらい集まっていました。

とても光栄なことに父はM会長のご家族からご依頼を受け、友人代表の挨拶、お別れの言葉を述べることになっていました。ちなみに、友人挨拶は3人が選ばれ、父は2番目。私たち親子は最前列に座らせていただくことになりました。

目の前にはM会長のにこやかな大きめの遺影があり、その周りにはたくさんのお花がありました。ご家族のご意向でしめやかな感じというよりは、荘厳な雰囲気でキリッとした空気の中で偲ぶ会は進んでいきました。

そして、いよいよ友人代表の挨拶。1番目の方のお名前が呼ばれようとしたそのとき、誰かのアラームが鳴り出したのです。それも、けっこう強烈な警告音のような、「ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!」という物々しい音。いったい何事???と思い隣を見ると、その音の発生源は、なんと父のアップルウォッチ!しかも、父はその音の消し方がわからず、パチパチ!パチパチ!とひたすらアップルウォッチの四角い画面を叩いています。しかし、音は止まりません。いつまでも鳴り響く警告音。挙げ句の果てに、何とかしてくれといわんばかりに、私にアップルウォッチを渡してきました。

ところが、私もアップルウォッチを持っていないので使い方がわかりません。ボタンを押してみたり、いろいろやってみますが鳴り止まず、焦る私をよそに、ざわつき始める会場。会場全体から注がれる視線をビンビン感じ、ギブアップした私は父に「わからない」と言って返却。父は慌てて退席。会場の外に行きました。

間もなくして、どのようにしてかわかりませんが、音を鳴り止ませた父が何事もなかったかのように席に戻ってきました。そして、友人代表挨拶の2人目として名前が呼ばれ、100人の前で父は語り出したのですが、もう、それはそれは素晴らしい挨拶でした。ついさっきまでけたたましく鳴り響いていた警告音を、会場の誰もが忘れ去るくらい非常に素晴らしい挨拶だったのです。M会長のご家族も森山さんに頼んでよかったねと思っていただけるような本当に立派なものでした。

一瞬にして会場全体の心を掴むその父の姿を見て、本当にすごい人なのだと、アップルウォッチのことは横に置いておいて、改めて父を尊敬いたしました。

 

 


賢さんのがんばる企業紹介!㉑株式会社池原建設さん

 

こちらのコーナーでは私森山が応援したい企業さんをご紹介いたします。

読谷村の建築会社である池原建設(ウインズ)さん。後継社長である仲村勝志さんは、非常に物腰が柔らかく本当にいい人で、会社の損得抜きでお客様にとっていいのはどの方法かと真剣に考えてくださる信用できる方です。お家を建てる、リフォームするときはぜひ池原建設の仲村社長にお声掛けください。■住所:読谷村字伊良皆237-1