賢さん通信44号

もう一人の森山さん

こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第44号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、琉球補聴器には私以外にもう一人、森山がおります。彼の名は森山陽一郎。陽一郎さんは年齢が私より2つ下ですが、高校卒業後すぐに琉球補聴器に入社し、一途に働いてくれている大ベテランで、私が入社したときにはすでにおりましたので、大先輩でもあります。

実はそんな彼と私は共通の悩みを持っていました。それは名刺交換の場です。彼と行動を共にし、どなたかと名刺交換をするとなったときに、それは必ず起きます。

名刺交換をすると、相手の方はすぐに同じ名前に気がつかれ、「あっ、ご兄弟で経営をされているのですね?」と言われるのです。「いや、兄弟ではないのです」と伝えると、「あっ、ご親戚か何かで」と言われ、「いや、親戚でもなく赤の他人です」と毎回お伝えしなければなりませんでした。

さらにです。私も陽一郎さんもガタイが大きく、身長も同じくらい。また、彼の方が私よりも落ち着いた風貌と言いますか、年上の雰囲気が出ているため、彼が森山社長で、私は部長か課長あたりかなと間違われることも頻繁にあり、その度に私から「私が社長で、彼とは血の繋がりもない赤の他人です」とお伝えすると、「それは大変失礼いたしました」と謝られ、私たちの方が申し訳ない気持ちになっていました。

あまりにも同じことが続くので、彼と一度試しに兄弟と言われたらそのまま受け流してみようということをやってみたところ、ものすごくスムーズな名刺交換ができてしまいました。ただ、間違った情報を正さずにしておくのもマズいだろうと思い、早々にそれはやめ、新たな受け答えに変更しました。

2人で名刺交換をしたときに、「ご兄弟か親戚か何かですか?」と聞かれたら、陽一郎さんがちょっと神妙な顔をして「実は、父親が別なんですけど・・・・・・」と答えて1、2秒の間を置きます。すると、相手の方も聞いてはいけないことを聞いてしまったかもと、一瞬緊張が走り、ただ、続けて彼から「母親も別なんです。赤の他人です。紛らわしくてすいませんねー。笑」と言うと、緊張の糸がゆるんで相手の方も大いに笑ってくださり、そこで一気に打ち解けることができます。私と彼にとって名刺交換の場は悩みの種だったのですが、今では一気に相手との距離を縮める絶好の場になっています。

そんな陽一郎さんは、現在、琉球補聴器の医療機器部門の責任者をしてくれています。彼は人懐こく、謙虚で、すごく気づきのレベルが高く、県内の本当にたくさんの病院さんから信頼されています。

彼は大きな体をしていますが、連絡があればものすごくフットワーク軽くその病院さんに駆け付けます。診察室に置いてある機器のメンテナンスなので、ハプニングが起きると診察が止まってしまいます。それを早急に駆け付けて直して差し上げるとすごく喜ばれます。彼はその人柄、人間性でお客様から支持されているので、会社としても安心して仕事を任せられます。また、入社30年近い大ベテランですが、入社1、2年目の子からも慕われていて、本当に会社の宝だなぁと思っています。

彼とは赤の他人ではありますが、これからも長くいっしょに働き、そして、同じ森山としていっしょにおじいちゃんになっていきたいなぁと思っています。


賢さんのがんばる企業紹介!⑯AICOxCO(アイコッコ)さん

こちらのコーナーでは私森山が応援したい企業さんをご紹介いたします。

旭橋でとっても美味しいバイキングをいただけるAICOxCOさん。この質の高さで1050円は破格です。佐藤香菜子さんという方がお店をされているのですが、佐藤さんは精神や知的の障がいがある方に雇用の場を提供するお仕事をされていて、こちらのお店でも障がいのある方がたくさん働かれています。とても応援したいお店です!

■旭町116ー37