賢さん通信34号

本当の障がいってなんだろう?

こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第34号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、9月5日(日)にパラリンピックの閉会式が執り行われました。ご覧になられた方も多くいらっしゃるかと思いますが、ショーのクライマックスとなったダンスパフォーマンスを見て、私はとても感動しました。本当に、「みんなちがって、みんないい」ということが伝わってくる素晴らしいダンスでした。

そして、大いに感動しながら、ちょっと泣きそうになりながら、いろんなことをつい考えてしまいました。自分は、心の底から「みんなちがって、みんないい」と思えているだろうか?と。

実は、琉球補聴器でも障がい者雇用というものを、できる限り積極的にやっているつもりです。現在、2人を雇用しております。一人が、以前、賢さん通信でご紹介したことがある、聴覚障害を持つ小谷一生君。それから、もう一人が城間幸恵さんです。城間幸恵さんは出勤が難しいことから在宅でずっとやってくれているのですが、小谷君と同様にすっごくいいメンバーで、前向きですし、本当に自分ができることを一生懸命にやってくれています。

そういった障がい者雇用に積極的に取り組みつつ、今回の閉会式を見た時に、「みんなちがって、みんないい」と本当に純粋に思っている人は、今回のパラリンピックに出場された障がいがある方の、その状態さえも、特別視しないのでは?と頭の中でふと思ったのです。

私自身、障がい者雇用をしています!という意識でやっている内は「みんなちがって、みんないい」には、本当の意味ではなっていないのでは?と思ってしまいました。

障がい者の方々が就職しにくいというのを知っているので、それならば、琉球補聴器で障がい者雇用をしていこうと、何か特別なことをしているつもりになっていないか?偽善的になってしまっていないか?障がい者の方を特別視してしまっていないか?と、思ってしまったのです。

そして、閉会式が終わってからも、この問いは頭の中をぐるぐる回り、そもそも、本当の障がいってなんだ?変に特別視してしまう自分の心の小ささ、貧しさの方がよっぽど障がいではないか?とまで思ってしまいました。

琉球補聴器にもいろんなメンバーがいます。物忘れが多いメンバー、否定的に考えるクセがあるメンバー、短気なメンバー、超がつくほどマイペースなメンバー。そして、私、森山賢は、家に帰ったあとの姿は、社員には絶対に見せられないほど、ずぼら・・・・・・。ただ、それらは全てその人の欠点ではなく、ひとつの特徴です。障がい者と言われる方のその障がいというのも、確かに障がいだとは思いますが、本当にダイバーシティー(多様性)を認めるのであれば、特別視する必要のない、ひとつの特徴なのだと思うのです。

企業というのは、社長の器以上に成長しないと聞きます。障がい者の方を特別視しないところまで行くには、私はまだまだだと思いますが、いつか、本当の意味で、私が心の底から「みんなちがって、みんないい」と思えるようになるために、これからも精進していきたいと思います。

 


賢さんのがんばる企業紹介!⑦沖縄サンプラザホテルさん

 

こちらのコーナーでは私森山が応援したい企業さんをご紹介いたします。

当社本社の向かいにある沖縄サンプラザホテルさん。宿泊業ということでコロナで大打撃を受けております。コロナ前まで夏になると全国から修学旅行で来る学生さんで賑わっていたのですが、昨年、今年とその賑わいがありません。こちらの長嶺社長は私と同じ後継者。ときどき道ばたでお会いするのですが、コロナで大変なはずなのに、いつもにこやかに接してくださいます。従業員さん思いの社長さんでもあり、私は応援しております。