テストを受けたのは長男ですが…
こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第64号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、我が家の長男が無事、高校に受かり、4月から晴れて高校生です。今回は、初めて受験生を持った親として思ったことについて書かせていただきます。
試験は2月上旬。その約10日後に合格発表があり、本人が一番行きたいと思っていた沖縄工業高等専門学校に無事合格しました。
ところで、受験生を初めて持った私は、振り返ってみると、長男に「勉強しなさい」と言ったことはありませんでした。
東大などに合格した親御さんへのインタビューでよくそんな話が出ると思います。「『勉強しろ』なんて言った覚えはないですね」と。私はそれを見聞きしたときに「いやいやいや、そんなことはないでしょう」と、ちょっと勘ぐっていたのですが、今回、長男を見て、それを言わなくても、本当に勉強に目覚めるのだと実感しました。
ただ、ただです。長男が勉強に目覚めるのが本当に本当に遅く、正直、やきもきしていました。
まず、初めて受験生を持つ親として、いろいろ手探りで、子ども部屋もなかったのですが、それがあった方が良いのかなと情報収集。
例えば、東大に入った子の半分くらいはリビングで勉強していたとあり、長男がリビングで勉強できるように整えますが、ただ、我が家には長男以外に子どもが4人もいます。静かな環境とはほど遠く、勉強をしていても他の子たちがデリカシーなくどんどん話しかけてしまいます。また、そのテーブルの上もせっかくきれいにしても、他の子が一瞬で散らかします。
途中から私も方針を切り替え、昨年の春から夏にかけて2階に大人用の事務机を置き、勉強ができる環境を整えてあげましたが、いまいち勉強のスイッチが入っている感じがしません。受験当日まで日が迫る中、勉強に目覚めている様子が全くなく、「いいかげん勉強せえ!」と、口から出る寸前まできていました。
私は昔から子どもたちに、「通信簿でオール5を取るよりも、1日も休まず学校に行く皆勤賞の方が偉いと思うよ」と話していました。また、「スポーツをやるとか、友達と仲良くするとか、イジメをしない、イジメに遭わない、学校の先生や友達にちゃんと挨拶をする、そういったことが大事だよ」と伝え続けてきました。
結果、それらはできるようになったのですが、ただ、勉強はせず、これは育て方を間違えたのかもしれない・・・・・・と、不安になりました。
気がつけばもう秋です。ただ、今さら「勉強しなさい!」と言うのもなんか違う気がします。ここは信じて見守るしかありません。このあたりから、私は不合格だったとしてもしっかり受け止めようと、心の準備を始めていたと思います。
試験の2週間前に高熱を出すなど、最後の最後まで心配をかけてばかりでしたが、どこかのタイミングでスイッチが入り、勉強をし、なんとか無事合格。
テストを受けたのは長男ですが、親がどこまで耐えられるのか、その親の度量がテストされている数ヶ月だったような気がします。4月から高校生の長男を、応援者として目と心だけは離さず、陰ながら支えていけたらと思っています。
賢さんおすすめの一冊
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』 藤尾秀昭 著 致知出版社
月刊誌『致知』に掲載されていた様々なジャンルの著名人の素晴らしいお話が365話、365日分抜粋された一冊。私たちは今、朝礼で読んでいます。分厚い本のため、最初から読むというよりは、まずは自分の誕生日など好きな日のお話を選んで読まれることをおすすめいたします。良書です。
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