賢さん通信77号
プロボクサー川満俊輝選手の素晴らしい人柄
こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第77号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、先日、4月8日に人生で初めてボクシングの試合を生で観戦してきました。場所は東京の後楽園ホール。宮古島出身、日本ライトフライ級王者、川満俊輝選手の防衛戦です。琉球補聴器宮古店社員の仲村和也君がものすごくボクシングが好きで、彼がチケットを取ってくれまして一緒に観に行くことになりました。
JR水道橋駅から徒歩3分、東京ドームに隣接する後楽園ホールで行われた防衛戦。沖縄からも私たち以外に10人ほど応援が来ていて、近くの席で一緒に応援をしていました。生で観るボクシングの試合は、テレビの画面で観るものとは、その迫力から臨場感から全くの別物で、本当に手に汗を握りながらの応援でした。
結果は、残念ながら川満選手が負けてしまったのですが、実はその後に、川満選手の人柄にすごく感銘を受ける出来事がありました。
試合が終わったのが夜8時半。沖縄から応援に来ていた10名くらいで、これから残念会を開きましょうと、水道橋駅の居酒屋に行くことになり、そこに私と仲村和也君も参加させていただけることになりました。
居酒屋の個室で開かれた食事会。祝勝会ではなく残念会です。その場には川満選手のトレーナーである知念監督もいるし、お母さんもいるし、お兄さんもいる。悔しさや寂しさが入り交じる空気が流れ、静かにビールを飲んでいました。
しばらくして、その個室のドアが突然ガラガラと開きました。顔を向けると、なんとそこに、先程まで戦っていた川満選手が立っていたのです。
顔はパンパンに腫れ上がり、目もほとんど開いていません。そんな川満選手が突然現れ、びっくりしていると、第一声、大きな声で「皆さん、本当にすいませんでした!」と謝罪され
続けて「沖縄からわざわざ応援に来てくださって、ありがとうございました!」と感謝を述べられたのです。すると、トレーナーである知念監督が「いいよー、おつかれさん!」と言って、それにつられてみんなも「そうだそうだ!」という感じになり、川満選手にはテーブルの真ん中、知念監督の隣の席に座ってもらいました。
川満選手は「監督が世界一の監督だと思っているけど、それを証明できなくてすいませんでした」と謝っていて、監督も優しくハグをしながら「いいよいいよ、大丈夫よー」と返し、二人の目には涙が浮かんでいるようにも見えました。
また、その場にはプロボクサーで川満選手の友達でもある比嘉大吾選手、それから、狩俣綾汰選手もいました。そして、比嘉大吾選手が川満選手に優しく声を掛けました。「いいよ、まずは2週間でも3週間でも1ヶ月でもゆっくり休めー」と。また、ボクサーは試合が終わる度に継続か引退かを決めるらしく、そのことについても比嘉大吾選手から「やめてもいいし、続けてもいいし、ただ、続けるとしたら奥さんと自分とでゆっくり決めたらいいよー」と。私は試合結果を超越した、人間の生き様、在り方みたいなものをそこで見た感じがして、本当に忘れられない一日となりました。
賢さん通信の読者のみなさんには、この川満俊輝選手のことをぜひ覚えていただきたいと思いましたし、もし、ボクサーを続けると決意されたときには、川満俊輝選手をぜひ応援していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
賢さんおすすめの一冊
『人生の目的』 五木寛之著 幻冬舎
人生の目的はこれですとは書かれておらず、人生の目的は何だろう?と思うことが大事だということが書かれています。読んで苦しくなるような実話がたくさん入っており、今、人生の目的を考えている方、それから、40代以上のリーダーや経営者で初心を思い出したい方にとくにおすすめです。