賢さん通信82号
私たちのテレビCMを作ってくれたのは、まさかの・・・
こんにちは!株式会社琉球補聴器、代表取締役の森山賢(けん)です。賢さん通信第82号をお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、琉球補聴器として約10年振りにテレビCMを作ることになりました。今から1、2年前に社員さんから「久しぶりにまた作ってみてはどうだろう?」と提案があり、私もいつかはと思っていたので、そこから構想を練っていきました。
今年の4月、経営者仲間の沖縄映像センターさん仲座啓太社長に相談。仲座社長と営業担当の新垣さんがご来社され、とても熱心に話を聞いてくださいました。
私からは、こんなことをお伝えしました。私はテレビCMを通じて琉球補聴器の補聴器を紹介したいわけではありません。売上を伸ばしたいとかではなく、補聴器に対するネガティブなイメージを払拭したいのです。難聴は放置するとアルツハイマー型認知症の大きな原因になります。それにも関わらず、補聴器の世話になったらもう年寄りの仲間入りだと、ネガティブなイメージがある。それを払拭し、みんなが難聴に対してもっと前向きに、気軽に取り組める、そういう世の中になってほしい。それをテレビCMで表現したいですと、この何十倍もの熱量で伝えました。
すると、さっそく仲座社長と新垣さんが一生懸命に考え、動いてくださり、テレビCMを実際に作る映像会社のコンペをやりましょう!とご提案を受けました。(コンペというのは、複数の会社に提案をしてもらい、そこから選ぶというものです)
5月、琉球補聴器にてコンペが行われました。当日、映像制作のプロフェッショナルの4社からご提案いただき、その中の1社に決まりました。それが、PROJECT9(プロジェクトナイン)さんです。PROJECT9さんが過去に作った、琉球新報さんの「僕はエイサーを踊れる」というCMを見せていただいたときに、ぜひこんなCMを!と思ったのです。
7月、PROJECT9大城社長、平監督との打ち合せが始まりました。私の想いを伝え、平監督も涙ぐみながら聞いてくださり、「よくわかりました。ぜひ、ぼくに作らせてください」と言っていただけました。
そこから間もなくして、私は衝撃の事実を知ることになります。なんとなくテレビを見ていたら、数日前に打ち合せをした平監督がそこに出ています。なんとあの映画『木の上の軍隊』でメガホンを取ったのが平監督だったと、そこで知ったのです!
その後、CMに出る俳優さんを選ぶためのオーディションを実施。そこには、映画『木の上の軍隊』に出ていた人たちがたくさん来ていて、それこそ、100人ぐらいの応募があり、そこからメインとなる4人と、脇を固める5人ぐらいが選ばれました。
8月31日と9月1日の2日間、撮影が行われました。わずか2日間ですが、集合は朝6時半。終了時間は18時の予定が、実際に終わったのが23時でした。
私も1日目は終日同席させていただいたのですが、PROJECT9の平監督と大城社長をはじめ、平監督によって招集された各プロフェッショナル、俳優さんはもちろん、カメラワーク、照明、メイク、衣装、音声など各分野のプロフェッショナルの方々が情熱を持って、額に汗しながら一切の妥協なく取り組んでくださる姿がそこにあり、それは、本当に心を揺さぶられるほどのもので、その姿に私は、とても大きな感動と感謝の想いを抱かずにはいられませんでした。
近く、新しいテレビCMが放送されます。ぜひ楽しみにしていてください!
賢さんおすすめの一冊
『小説 木の上の軍隊』 平一紘 著 宝島社文庫
映画『木の上の軍隊』の小説版。著者は平監督。本と映画どっちが先?という議論がありますが、こちらは、映画をすでにご覧になられた方にも、まだの方にも良さが伝わる内容です。200ページ程度と長くなく、普段あまり本を読まない方にもおすすめ。今一度、戦争について深く考えさせられる素晴らしい作品です。